〈9日2日の異文〝華〟交流② 医学×音楽〉
- kofujimoto
- 2017年9月4日
- 読了時間: 2分
インスハートというバンド名をきいて体が反応するようになったのはいつからだろうか。
9/2 インスハートのドキュメンタリー「白衣のメロディー」が放映された。
インスハートとは Inside your heart あなたの心に寄り添うを略したInsheartだ。
医者は体を診るだけではなく心も診なければならない。
その考えに共感したのだ。
精神科医を目指す理由は医者が体を治すだという風潮を変えたいということがあった。
体だけ診るのならばロボットでもできる。
心を診る医療を展開していきたい。
そう思っていたからだ。
歯の痛みを訴えて病院に来たのに、医師が心臓が悪いということに気付き心臓の処置ばかりをしたという話をきいたことがある。
たしかに患者さんの訴えた場所を無視しているところが悪い。
心臓も重要だが、歯の訴えをなかったことにせずそこまで耳を傾けなければならない。
それはとてもわかりやすい。
その医師だって冷静になったらわかっていたかもしれない。
しかし、足の痛みのつらさを訴えて病院に来た患者さんに対して骨折だから骨折の処置をして終わりでいいだろうか?
骨折も重要だがその心の叫びにも耳を傾けなければならない。
実際に整形外科で骨折だから1週間で痛みがひきますよと軽く言われただけで終わり、つらさや不安が残った。
インスハートの2人は我が長崎大学医学部の先輩だ。
そのうち1人は精神科医で、もう1人は形成外科医だ。
精神科医で心の重要さを主張するのはわかるが、形成外科で心のケアに着目する点にうれしく思った。
「あなたが生まれて」は障がいのある子どもとその母を描く。
♪あなたがうまれてよかったと 思うまでに時間がかかった その事を今謝るよりも あなたを今強く抱きしめた
きれいごとではない当事者の思いが表現されているところが特有だ。
この分野を学んでいて当事者の様々な葛藤を見てきていることもありひどく共感した。
文字だけでは伝わらないこともあるし、とっつきにくい。
そんなとき曲やリズムがあればもっと言葉がすっと入ってくるだろう。
インスハートの2人にはその能力がある。
それがとてもうらやましい。
でも、うらやましいからこそ異文〝華〟交流をしていこう。
音楽を奏でる者や、音楽をする医者と繋がっていきたい。
そうすることで思わぬ風景を目にするかもしれない。
この感動を味わいたい方は是非YouTubeでインスハートを検索してください。
ちなみに、ドキュメンタリーは9/2の午前中で終わりました…
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